食物アレルギーを持つ園児へ届け!~「洋菓子工房ぷちまるき ろくえもん」から生まれた優しいケーキ~

   

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(左上から時計回りに、ダブルチーズざおう、米粉のロールケーキ、モンフレーズ、カプリス)

(左上から時計回りに、ダブルチーズざおう、米粉のロールケーキ、モンフレーズ、カプリス)


 

写真のケーキは、見た目は何ら変わりのないようだが、実は卵や小麦粉を使用していない。「本当に卵や小麦粉が使われていないのか?」と思ってしまう美味しいケーキ。

これらのケーキを製造している「洋菓子工房ぷちまるき ろくえもん」(宮城県仙台市若林区)の店主である佐口梅幸さんは、こう語る。

「ダブルチーズざおう、米粉のロールケーキ及びカプリスは卵と乳製品は使用していますが、小麦粉は使用していません。モンフレーズは小麦粉と乳製品は使用していますが、卵は使用していません。ケーキによって使用・不使用の材料が異なるのです」

保育所の栄養士さんからの一本の電話がきっかけで誕生

(ショーケース内にはピースケーキのほか、ロールケーキのように大きめのケーキが。店内にはケーキ以外にもクッキーやマドレーヌなどの焼き菓子が並んでいる)

(ショーケース内にはピースケーキのほか、ロールケーキのように大きめのケーキが。店内にはケーキ以外にもクッキーやマドレーヌなどの焼き菓子が並んでいる)

 

佐口 20年ほど前になりますが、仙台市内のとある保育所の栄養士さんから、「保育所の誕生日会で食べるケーキを作ってほしい」という依頼がありました。保育士さんに話を詳しく聞いてみると、話を詳しく聞いてみると「保育所に通う園児の中には卵や小麦粉など何らかの食物アレルギーを持つ園児が1割程度いる」、「食物アレルギーを持つ園児はケーキを食べることができず、ケーキが食べられない園児はみかんの缶詰など他のものを食べている」などの問題を抱えていることが分かりました。続けて、栄養士さんは「可能であれば、保育所の園児みんな同じものを食べさせたい」、「ろくえもんさんなら無理を言っても作ってくれるかも」と言っていました。保育所から電話が来てから、少し時間をもらって試作しました。試作の結果、さつまいもを使った「イモンブラン」が完成しました。「イモンブラン」が、食物アレルギーに対応したケーキの始まりです。

保育所の誕生日会で「イモンブラン」を出してから、保護者間で「食物アレルギーを持つ子供でも食べられるケーキがある」と広まりました。お店でも販売するようになってから、実際に買いに来たお客さんの中には「子供の誕生日にケーキを食べてお祝いできる」と泣いて感激するお母さんもいました。

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「食物アレルギー対応」といっても、消費者の自己判断を大切に

 (看板メニューの「いちごの花」。写真を見るとケーキの実物が陳列されていない。その理由とは…?)


(看板メニューの「いちごの花」。写真を見るとケーキの実物が陳列されていない。その理由とは…?)

 

佐口 当初は、お客さんの食物アレルギーのものを聞いて合わせて作ってきました。例えば、「材料に牛乳は含んでいいけど、卵はだめ」というような要望が出てくることがありました。しかし、ケーキを作っている間に、お客さんと私の中でアレルギーのものが何なのか混乱するようになりました。そのため、「卵と乳製品は使用しているが、小麦粉は使用していない」、「小麦粉と乳製品は使用しているが、卵は使用していない」など、店側であらかじめ使用・不使用の材料を決めたうえでケーキを販売するようになりました。卵や牛乳が食べられない人には「いちごの花」というショートケーキがおすすめです。「いちごの花」は、冷凍した状態で販売しています。というのも、遠方からわざわざ買いに来てくれた人に売り切れですという状態になるのは可哀想だと思うからです。

ただ、私が作っているお菓子には、「卵、乳製品、小麦粉、大豆を使用した施設で製造しています」という表示を必ず入れるようにしています。先ほど述べた食品が、ほんの少しの量でも反応してしまい、絶対に口にしてはいけないという人もいるため、可能性表示をすることはできません。万が一、ケーキを食べて大変なことになっては困りますしね。そういった表示をしているので、お客さんの判断で購入してほしいと思います。


店内には、佐口さんの優しさが詰まった洋菓子がたくさん並んでいた。ぜひお店に足を運んでみてはいかがだろうか?

「洋菓子工房ぷちまるき ろくえもん」

宮城県仙台市若林区五橋3-5-48

交通・アクセス:仙台市営地下鉄南北線「五橋駅」北1番出口より徒歩5分

 

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