【ロシア極東と日本】第2回 「北方領土」と「千島列島」

   

スポンサーリンク

 

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kurilenkonflikt.png

 

日本「独自」の地理認識

 

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/hoppo_keii.html(外務省HP)

 

外務省のホームページで「北方領土問題の経緯」というページを開くと、上のような地図がみつかる。世界地図の多くは国境線を境として国別に色分けされている。この地図では、日本領がピンク、ロシア領がグレーに塗られている。そして、両国のあいだに白い領域があることに気がつくだろう。

どこかの国の領土であるなら色が塗られる。白、つまり空白の地はどこの国の領土でもないということだ。日本製の世界地図ではほぼすべてで、このように国境沿いに空白の地帯が存在することになっている。

では、日本以外の地図ではどうなっているか。世界で一般的に使われている地図(イギリス製)ではこのような色分けがなされている。

スポンサーリンク

http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/MAP_Kyoukasho/OtherMap/Philips_1.jpg

 

「北方領土」も含め、ロシアが実効支配している領域は緑色に塗られている。空白地帯は存在しない。もうひとつ異なるのは、日本の地図で「千島列島」とされているのは択捉島以北に限られているのに対して、英語でそれに相当する「クリル諸島(Kuril Islands)」は国後島まで含まれていることである。

なぜ日本だけが、このように世界とは異なる地理表記をおこなっているのか。前回の記事では、北方領土を「固有の領土」とする主張が神話にすぎないことを述べた。今回は、この日本「独自」の地理認識の理由に迫ってみたい。考えるべきは、「北方領土」とはいつ、なぜできたのか、という問いだ。

 

スポンサーリンク

1 2 3

 - アジアのニュース, アジア・世界ニュース, ヘッドライン, ロシア, 日本のニュース, 知の発信 , ,