仙台市議選-選挙戦序盤、各党幹部続々仙台入り。少数与党の拡大なるか?

      2019/08/21

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仙台市議選 枝野幸男 玉木雄一郎 福島みずほ

各党幹部が仙台入りし、激しい舌戦を繰り広げた

8月16日(金)に告示日を迎えた仙台市議会議員選挙(8月25日投開票)は、定数55名に対し69名の候補者が出馬する激戦が各選挙区において繰り広げられている。選挙戦序盤にして最初で最後の2日間の週末に党幹部を投入して舌戦を繰り広げた国政野党の動向と仙台市議選における課題や情勢を分析する。

立憲民主党-枝野代表自ら仙台入り、精力的に地方基盤拡大目指す

今回6名の公認候補が出馬する立憲民主党は、枝野幸男代表が18日(日)に仙台入りし、太白区・長町駅前など合計5箇所で公認候補者と共に街頭演説会を開催した。うち、長町駅前の街頭演説会会場では、支持者など約50名が駆けつけた。枝野代表は同会場での演説において、子育て世帯への支援の拡大といった基礎自治体による生活支援の拡充の重要性を強調し、同党の新人候補者への支持を訴えた。

7月21日に投開票が行われた参院選において、立民は9議席を17議席まで増加させたが、同党の長妻昭選対委員長はニッポン放送のインタビューにおいて、接戦で候補者が落選した選挙区について「やはり地方自治体議員の数や国会議員の数、そういう日常活動の差が最後の微妙な票に影響を与えたのではないか」と分析するなど(出典:参院選で立憲民主が躍進も~この程度では政権交代は望めない|7月22日放送 ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」)、立憲は参院選以降はより地方選に重点を置き、支持基盤固めを狙う。仙台は、10月に参院補選を控える埼玉と同じ重要地域である。

長町駅前での演説会において、開始当初30名程度だった参加者は、枝野代表の演説終了時には50名程度までに拡大した。演説会終了後、枝野代表は参加者に囲まれながら、握手や写真撮影の求めに相次いで応じ、新人候補への投票を訴えた。序盤戦は枝野代表自らが現地入りした形だが、地方での支持基盤拡大を狙う同党の動向に引き続き注目が集まる。

国民民主党-玉木代表仙台入りも、依然党の浸透は困難な状況か

玉木雄一郎 国民民主党 仙台市議選

国民民主党の公認候補者の合同演説会において演説する玉木代表

国民民主党は17日(土)に玉木雄一郎代表自らが仙台入りし、3名の公認候補者と合同街頭演説会を青葉区・藤崎ファーストタワー館前などで実施した。お盆休み終盤で賑わう仙台市内最大の繁華街において、支持者ら約40名が集まった。玉木代表は議員秘書出身者の3名の候補者の政策実現力の高さを強調し、各区での支持を訴えた。

宮城県では参院選で石垣のり子氏の当選に尽力した国民だが、党全体は選挙前と比較し2議席を落とすといった結果に終わった。市民への党名や政策についての浸透は地方でも課題になっており、同党県連代表の桜井充議員も今月4日、「浮動票は全くない。組織を固める。私も仙台に張り付き、全力を尽くす」と気を引き締めた(<仙台市議選>激戦の青葉区 思惑交錯 「政党対決国政選のよう」|河北新報)

17日の藤崎ファーストタワー館前の演説で、玉木代表は演説中に通行中の20代の若者らに手を振り返し、演説終了後は市中心部のアーケードで支持者らと握手を重ねながら、支持を訴えた。現職・新人共に党の知名度に頼りがたい厳しい戦いを迫られそうだ。

社民党-頼りない党勢、候補者は自身の実績のみが頼りか

福島みずほ 仙台市議選

青葉区にて街頭演説を行う社民・福島副党首

社民党は告示日の16日(金)および翌日の17日(土)に福島みずほ副代表が仙台市入りし、各選挙区の公認候補者の街頭活動の支援に回った。うち、青葉区・藤崎ファーストタワー館前で行われた街頭演説会では、今秋の消費増税や村井知事らが検討している県の水道民営化についての懸念を示し、基礎自治体からの議員の輩出と、県との連携を訴えた。

社民は先の参院選で政党要件を失う可能性があったが、比例選で2%以上の得票率を獲得し、公職選挙法上の政党要件をすんでのところで維持した。党の再建を狙う同党は、地方選から再起を狙う。現在各区で1議席を有する計5議席を、太白区に1新人を加えた6議席へと拡大を図る。

藤崎ファーストタワー館前で行われた街頭演説会は、同党の青葉区現職の選挙運動員ら5名が中心となりビラ配りを行ったものの、お盆休み終盤の通行人がまばらに足を止めるだけの極めて小規模なものになった。街頭演説会の後半、候補者が演説をしている際は、福島副党首自らが通行人に向かってビラを配りに行くなどの場面も見受けられた。公認候補者が社民の半分の3名の国民が同日、3選挙区の候補者の合同の街頭演説会を開催し40名ほどの支援者を集めて通行人の注意を引いていたのと対照的だ。

国政選挙の縮図の様相を呈している仙台市議選。しかしながら、一頃に比べて党勢の衰えた社民党に対し支援を期待するのは難しい状況だ。同党の公認候補者にとっては、これまでの議会での実績や子育てなどの経験など、今まで以上により一層党名に拠らない選挙戦展開が必要になりそうだ。

仙台市議選-序盤戦 少数市政与党は拡大するのか?

今回の仙台市議選の重要争点の一つが、郡市政と連携する立憲・国民・社民・共産らの少数市政与党がどれだけ議席を伸ばせるかだ。先の参院選において、れいわ新選組やNHKから国民を守る党といった新党が存在感を発揮する中、野党共闘候補を当選させた宮城・仙台地域に各党も期待を寄せ、それが序盤戦からの党首級の幹部の投入につながっている。各党は、参院選のこの勢いをこのまま10月投開票の宮城県議選までつなげたい。候補者と各党本部が一体になった選挙戦を展開されている仙台市議選。引き続き動向に注目したい。

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