デモや暴動が続く香港の日常の姿とは

   

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香港

今年6月以降、毎週のように香港の情勢が報道されている。日本で報道される全ては、暴動やデモのシーンと言っていいだろう。それによって、香港を訪れる日本人の数は減少し、旅行業界は大きな悲鳴を挙げている。

本日は、そのような中、香港政府は諮問機関、行政会議の臨時会合を開き、「緊急状況規制条例」を発動し、デモ参加者のマスク着用を禁止する「覆面禁止法」を緊急立法で制定することを決めた。

現在の香港はどのような状況にあるのだろうか。筆者は8月25日から約1週間香港を訪れ、現地を肌で感じた。そこには日常生活をいつものように送る香港人の姿と、香港が直面する厳しい現実を見た。

治安が極めて良い香港

筆者は、香港島東部にあるFortress hill駅近くのホテルに滞在し、そこを拠点にコーズウェイベイ(銅鑼湾)やアドミラルティ(金鐘)、セントラル(中環)、チムサーチョイ(尖沙咀)、モンコック(旺角)などの中心地を行き来した。訪問したのが平日中心だったこともあるが、朝から夜にかけて滞在時にデモ隊をほぼ目撃することはなかった。そこには、日本のテレビで報道されるようなシーンはほぼなく、日常生活を営む香港人の姿があった。もともと香港の犯罪率は東京よりも低いという数字もあるほど、現地の治安は極めて良く、平日の都心部を歩いたとしても危険は感じられない。
平日においては、香港空港と都心を繋ぐエアポートエクスプレス、地下鉄やトラム、バスなどの公共交通機関は通常通りの運行であった。お店もいつもどおり開いており、コーズウェイベイにある「そごう」では楽しそうに買い物をする香港人の姿があった。そごうのデパ地下には日本のおにぎりや特産物(ぶどうやももなど)がありと溢れるほど売られており、日本からの輸入には大きな問題は生じていないように感じた。時間を見つけ郊外にある香港ディズニーランドにも訪れた。平日ということもあって空いていたが、日本人や韓国人、それ以上に中国本土から多くの観光客が来ていた。以前に同ディズニーランドの職員によるストとの報道もあったが、訪れた当時は通常通りの営業であった。さらに、香港にあるサイゼリアでも昼食も取ったが、学校帰りに友達たちと立ち寄る高校生、話を楽しむ主婦や老人たちの日常的な雰囲気がそこにはあった。

メディアで報じられなかった香港の日常

一方、8月にデモ隊による占拠によって多くのフライトが欠航になった香港国際空港では、パスポートと航空券を持った搭乗客以外ターミナルの中に入れなくなっており、空港内の治安は落ち着きを取り戻していた。同空港到着後、エアポートエクスプレスに乗って都心に向かう時も極めてスムーズだった。
どうしてもメディアでは、デモ隊と警官隊の衝突、負傷するデモ隊などのシーンのみが映像に流れてしまうが、それがあちらこちらでいつも発生しているわけではない。国際金融都市として成熟度が高い香港の日常は、テレビで報じられるようなシーンとはかなり異なる。

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